なぜ親切にすると幸せになるのか

2019年3月8日

みなさんは1日どのくらい人に親切にしていますか?
誰かに優しく接することは良いことだと誰もが知ってます。

でも、その親切が実は自分にとっても
大きなメリットを与えてくれているのだと
認識できている人は意外と少ないです。

今回は、そんな「親切」の
メリットを科学的根拠に基づいて紹介します。



そもそも親切ってなんだ!?

まず初めに親切って何だと思います?
何気なく使っている言葉ですが今一度
その意味を確認しておきましょう。

辞書で引くと以下のように紹介されています。

思いやりが深い。好意を持って相手のために行動すること。

なるほど。確かにそうですね。

みなさんは「親切」できてますか?
思いやりを持つことは大切です。
でも、大切だとわかっていても
日常生活でできているかを思い出してみましょう。

では、次項からいよいよ「親切」が生むメリットについて解説します。

 

親切心が幸福感を生む

人は、キチンと根拠のないものや
これをするとどうなるのか?(例:親切にすると幸福感を感じる)を
理解していないと、その効果を活かしきれないと言われています。

というわけで、科学的根拠に基づいた
親切が幸福感を与えた実験を紹介します。

 

自分よりも他人にお金を使った方が幸せになれる!?

ブリティッシュコロンビア大学で行われた実験で
5ドルもしくは20ドルをボランティア参加者に与えて
半数には自分のために使ってもらい
もう半数には他人のためにお金を使ってもらいました。

その日の終わりに幸福度を測定してみたところ
貰った金額に関わらず、
誰かのためにお金を使った人の方が幸福度が高かったんです。

 

自己効力感をアップさせた親切心

まず、自己効力感とは
「私は何か大切なことを成し遂げられる」
といった自分に自信を持てている感覚のことです。

イェール大学では以下の2パターンの行動を
被験者に取ってもらいどのような変化が現れるのか実験しました。

  • 自分のやりたいことをやる
  • 誰かのためになることをする

結果は誰かのためになることをしたグループの方が
圧倒的にモチベーションが上がっており
自己効力感が高まっていました。

 

親切心によって鬱が治ったケースも

これは親切にされたから鬱が治ったという話ではなく、
親切にすることで鬱が改善されたという事例が報告されています。

人は、苦しい状況下に置かれると
まずは、自分のことを優先したくなります。

しかし、逆にそんな時だからこそ
誰かのためになることをすることで
自己効力感が増し、鬱の症状が改善するのでしょう。

 

目標は「ランナーズハイ」ならぬ「ヘルパーズハイ」!!

ランナーズハイという言葉をご存知でしょうか?
マラソンなどで長距離を走っていると
気持ちが高ぶってくることを指しています。

それと似たような意味で
「ヘルパーズハイ」という現象があります。
ランナーズハイと同様に、この場合は親切をし続けることで
文字通りハイな気分になるというものです。

これを証明したのが
6週間「ちょっとした親切」を続けるという実験。
「ちょっとした親切」とは以下のようなものです。

  • 100円程度の募金
  • 同僚にコーヒーを淹れてあげる
  • 誰かの役に立つ情報をSNSなどに投稿する
  • 落ちていたゴミを拾う
  • 家族との時間を大切にする

このような、そんなに手間のかからない親切を行いました。

結果は、
気分などがとても良くなり
中には鬱の症状がかなり軽くなった人までいました。

とりあえず、1か月程度
この「ちょっとした親切」を続けるだけでも
大きな効果があるでしょう。

 

親切でハイになるわけ

親切にすると、なぜこんなにも気分が良くなったりするのでしょうか?

実は、多くの研究で親切にすると
ポジティブな感情を引き出す
「アドレナリン」と「セロトニン」が分泌されることが分かっています。

さらに、幸せホルモンと言われている「オキシトシン」や
モルヒネと同様の効果があるとされている
「エンドルフィン」が分泌されます。

以上のことから、
親切にすることはある意味
自分の体内で合法ドラッグを作っていると言えます。

 

「ありがとう」の一言だけで命が救われる

【「ありがとう」と言う感謝の気持ちを持っただけで癌が消えた】
【不治の病だと言われていたけれど病気に感謝することで回復した】

なんだか嘘くさい話ですが、
実際にこうした現象が起きることが確認されています。

 

感謝しただけで再発率大幅低下!?

コネティカット大学の研究によれば
心臓発作を起こした患者の中で
発作に対して感謝の気持ちを持つことができた人は
発作が再発する割合がかなり低かった。

それに対して、誰かのせいにしたりした場合は
再発する割合がとても高かった。

こういった事実から
人は「ありがとう」という感謝の気持ちを
伝えるだけでも命の危機を
回避することができることがわかっています。

 

親切にしている動画をみるだけで免疫力アップ!

動物を助けている動画や
苦しんでいる人に救いの手を差し伸べている動画を見ると
心が温まる気分になったことはありませんか?
実はこの状態は免疫力がアップしているという報告があります。

 

 ハーバード大学が証明した「マザーテレサ効果」

この実験では、132人の学生を対象に
マザーテレサが親切な行動を取る動画を50分見てもらいました。

その後、学生たちの唾液を採取し
分泌型免疫グロブリンAの量を調べたところ
大幅に量が増えていたことがわかったんです。

このように、他人の親切心に触れるだけでも(たとえ映像だとしても)
僕たちの体に大きなメリットがあることが裏付けられました。

 

親切が逆効果になることも…

ここまで、様々な観点から親切の効果を紹介してきました。
親切にしない理由はもはやないのではないでしょうか?

とはいえ、親切にしすぎることは
身を亡ぼすことに繋がりかねません。

最後に親切にする際の注意点を確認しておきましょう。

 

①自分を犠牲にしてまで親切にしない

当たり前のことですが、親切が良いこととはいえ
自分のことが疎かになっていては意味がありません。
バランスを考えましょう。

 

②義務化しない

「よし!今日から親切を心がけるぞ!」
と意気込むのは良いのですが、
それを自分の義務にしてしまうとモチベーションが下がります。

「この頻度ならできるかなぁ」という風に
ザックリした目標にしておくくらいが丁度良いでしょう。

 

③親切にするのは週2時間まで

研究結果によると週2時間程度の親切が
一番効果があると言われているので
それ以上は、どうしてもやりたければやる
という具合で良いと思います。

 

今回のまとめ

今回は親切をすることの心理的、身体的なメリットを紹介しました。
最後に要点をまとめておきます。

  • 親切にすることは幸福感を生む
  • 親切を継続することで、その効果は高まる
  • 感謝するだけで命の危機を回避できることがある
  • 親切な行為をしている動画を見るだけで免疫力が上がる
  • 親切はやり過ぎると逆効果になる場合がある

以上の点を抑えたうえで、
自分も他の誰かも幸せを感じられるように行動しましょう。

今回の記事で親切な行動が少しでも世の中に増えると
良いなぁなんて考えてます。

それでは、また次回お会いしましょう!